小脳出血を発症した統合失調症の母

訪問看護師の仕事をしながらの介護記録

仕事と介護の両立

 

先週は月曜日から金曜日まで、訪問看護の仕事をしながらの母の介護。

さすがに金曜日の夜は疲れたけど、仕事をしてる間は母のこと忘れて仕事することができていたので、気持ちの切り替えができてよかったと思う。

 

そして同時に、介護者家族の家族に共感することが多くなった。少しでも自分の介護経験が利用者様家族に参考になればと思う。

 

 

しかしながら、今の職場は家から車で30分。

朝の経管栄養を済ませて出勤すると、定時の時刻に間に合わないため、7月から非常勤となった。給料が減ると生活が厳しくなる。

 

そんなわけで、家から近い職場を探し、先日面接に行ってきた。

実家から徒歩1分。無事に採用になるといいけど。

 

 

 

お試しデイサービス

今日は、母はお試しでデイサービスに行ってきた。

 

もともと統合失調症があるので、人がいるところが苦手で、若い頃からあまり外で人と交流することがなかったから心配だったけど、なんとか過ごせたみたいだ。

 

でも帰ってきてから、しばらく落ち着いていた独語が少しあった。

そして、いつもより私に甘えているような気もする。

 

デイサービスに行きたがらない高齢者は多い。

これから週2回、通所予定だが、続けて通えるといいけど。

家で過ごすということの大切さ

母が退院して5日が過ぎた。

 

病院では寝たきり、オムツに排泄。

食事も食べないので胃ろうから栄養を注入。

そんな状態で帰ってきた。

 

 

でも家に帰ってきて、ジュースを渡すと、むせることもなくゴクゴク飲む。

日曜日は、妹が退院祝いで買ってきたケーキを普通に1個食べられた。

 

トイレも、4日目には、昼間の失禁は全くなくなりポータブルトイレでできるようになった。

 

家だから本気が出せる、っていうのはあると思う。

訪問看護をしていても、病院では全く食べなかった人が、家に帰ってくると食べられるようになるのはよくある話。

 

 

それにしても、5ヶ月もリハビリ病院にいたのにね、と思ってしまう。

 

 

 

母、無事に退院

母の退院日。

病院に迎えに行くと、表情が全くない母に、一瞬母とわからなかった。

 

入院中、統合失調症の陽性症状が強くなり、精神科の薬を処方され、薬の効果と副作用でこのような状態になっていると思われる。

言葉も発しないし、表情もなく、寂しい気持ちになったけど、家に帰ってきたら少しずつ表情が出てきた。

 

病院ではほとんど口から食べたり飲んだりできなかったけど、帰ってきてからは自分でペットボトルを持ってジュース飲んだり、アイス食べたり。

父もりんごをすりおろしてくれて、それを食べてくれた。

 

 

やっぱり家がいいんだよ。本当に。

 

少しずつ、リハビリを進めていこう。

 

いよいよ明日退院

いよいよ明日、母が退院してくる。

コロナ禍でもう半年近く会っていないが、私のことは覚えているだろうか。

 

いろいろ不安だったりするけれど、

プロの私がこれだけ心配なんだから、

やはり利用者さんの家族はどれだけ介護に対する不安があるのだろう、

と改めて考えさせられました。

 

母には、帰ってきて良かった、と少しでも感じてもらいたい。

毎年母の誕生日には花を送っていたけど、今年は入院していてあげられなかったから

仕事帰りにお花を買ってきた。

オーバーテーブルの置いておこう。

 

 

 

 

介護ベッド搬入

母の退院の日がいよいよあと3日後と迫ってきた。

今日は介護ベッドが搬入された。

 

私は仕事で立ち合えなかったため、妹に詳しくベッドの設置場所を指示しておいたんだが、妹からLINEが入り、「お父さんがベッドの位置をもっと壁側に!」と言って、予定よりも壁に寄ってしまった。

 

まあ、人が一人入れればいいよ、と返信。

 

どうしても部屋が狭くて仕方のないお家もありますが、介護ベッドは両サイドに人が入れるくらいのスペースが欲しいのが、介護する側の本音です。(特に寝たきりの場合は)

 

仕事中、利用者の方が、「私も退院してきた時、部屋にベッドが用意されてて、みんなが色々準備してくれたと思ったら、嬉しい気持ちになったよ」と話して下さった。母もそんな気持ちになってくれるといいけど。

 

 

 

小脳出血で救急搬送

令和4年1月某日。

仕事から帰宅してすぐ、父から電話があった。

 

「お母さんが具合悪そう」

「どう具合悪いの?」

「吐いてる」と。

 

食あたりでもしたのかな?

と、とりあえず車で5分とかからない実家へ向かった。

 

トイレで立てない状態の母を見て、これは脳卒中かもしれない、とすぐに救急車を呼んだ。

訪問看護師という仕事柄、救急車を呼ぶことは比較的慣れているので、割と冷静だったけど、病院に着いて、医師から小脳出血が脳幹部を圧迫しているCTの画像を見せられ、かなり愕然としたのを覚えている。

 

高血圧の母には起こるべくして起こったことだけど。

緊急入院の準備が整うまでの時間、何度も目に涙が溢れた。

 

急性期を脱し、あれから約半年。

長いリハビリ病院での療養生活が終わり、いよいよ今週末、母が退院してくる。

要介護5の状態で。

 

コロナ禍で面会もできなかったこの6ヶ月。

介護生活が大変なことも想像できるけど、今は早く母に会いたい。